2018年7月15日日曜日

アスペルガー症候群について学べるマーク・ハッドンの本


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先日家の近くのリトル・フリー・ライブラリーで、よく書店で見かけた本を見つけました。

タイトルはThe Curious Incident of the Dog in the Night-timeという本です。  

この本は2004年に出版されたので、もう15年近くになります。  本自体も読み込まれていて少し痛んでいたけど、10年以上前の本となると、出版界では新しい本の扱いは受けません。

表紙に逆さまの犬の絵が描いてありますが、これは切り抜きで、表紙をめくると犬の形に穴が空いています。  私はこの本が出た当時、内容を知らなかったくせに、本をカバーで評価して(こういうことはするなとは、よく言われる事ですが…)、勝手に真新しさで売り込もうとしているだけだと思っていました。  タイトルからして、なんとなく若者受けを狙っているような気がしたから、あえて長い間手にすることがありませんでした。  その長い間、書店にいけばよくおすすめコーナーに並んでいて、いまだに売れている本なのにです。

字が割と大きめだし、退屈しのぎに読んでみるかなあ、と何も知らずに手にとってみたのですが、読み始めてから、これは!と思って一気に読んでしまいました。

この本は日本語訳では、夜中にいぬに起こった奇妙な事件というタイトルです。  作者の名前はマーク・ハッドンと言います。  

主人公の少年クリストファーがナレーターの役目をしています。  彼は養護学校に通う子で、先生の勧めで本を書くことにしました。  シャーロック・ホームズの推理小説が好きなので、自分も推理小説を書くことにしたのです。  彼が実際に近所の家で犬が殺されているのを発見した事件をもとに、犯人を探しながら小説を進めて行きます。  

クリストファー少年が自分で書いている本、という設定ですが、彼は自分の行動を事細かく記しているし、周りの人や出来事もとても詳細に書いています。  これははっきりとは書かれていませんが、彼が自閉症スペクトラムのアスペルガー症候群であるということがわかります。

最近このアスペルガー症候群という言葉をよく耳にするようになりましたが、私は周りに症状がある人がいないため、正直言ってほぼ無関心でした。  きっと私以外にも、同じように名前は知っていてもどういうことがその人に怒っているのか、理解している人は少ないと思います。  

この本では、作者がアスペルガー症候群について、とてもよく理解していることがわかります。  クリストファーの言動が、全てのアスペルガー症候群の人たちと同じではないにしても、理解を深めるきっかけを作る上で、良い窓口になるのではないかと思います。  

話の中に登場するクリストファーの両親や、彼を知っている人たち、彼が遭遇した全く知らない人たちの態度や言葉遣いから、アスペルガー症候群との関わり方を学ぶこともできます。

興味のある方は、ぜひ英語でも日本語でも、本を手にとってみていただきたいです。 







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2018年7月10日火曜日

カナダのベーコンはハムなの、それともベーコンなの?







先日カナダのバンクーバーに遊びに行ってきました。

朝早く出発して、10時ごろにはバンクーバー市内の南の方にある、Kerrisdaleという地域に着きました。  ここにはコーヒーショップとか日本食のレストランもあるし、小さいおしゃれなお店がいくつも並んでいるところです。

朝ごはんを食べようか、ということで、Bean Brothers Cafeというお店に入りました。


カナダのメニューはよくわからん!







小さくて見にくいですけど、これが朝ごはんのメニューです。

Hash(ハッシュ)というのはじゃがいもです。  Sammy(サミー)はサンドイッチのこと。  そして右上のEggs Bennie(エッグズベニー)というのは、エッグズ・ベネディクトのことです。  エッグズ・ベネディクトは、普通マフィンの上にポーチドエッグとハムがのっていて、それにソースがかかっています。

私はエッグズ・ベネディクトが大好きなので、メニューにあったらいつもそれをオーダーします。

少し前までは、カナダにくるといつも物価が高くてびっくりしました。  でも今はカナダのドルが安くて、CAN$1がアメリカの75セントくらいなので、カナダのメニューの値段に0.75をかければ大体の検討がつきます。  そうすると、エッグズ・ベネディクトはアメリカのドルでも$10位ということです。  

最近のシアトルのレストランでは、エッグズ・ベネディクトを$10で食べられるところなんてどこにもないので、これは安い!  シアトルの物価はアメリカ国内でもかなり高い方らしいですけど、どうやらカナダにも追いついたようです。  そして今はアメリカのドルが強いから、なんだかカナダのメニューがすごく安く感じます。  これは嬉しい発見です。

とにかくエッグズ・ベネディクトをオーダーすることにしたのはいいけど、一番普通のらしき物に、バック・ベーコンと書いてあります。  

バック・ベーコン?  聞いたことがありません!


カナダのベーコンは、あなたが思っているようなベーコンとは違うかもよ



普通ベーコンというと、上の写真のような、脂肪の層のある細切りの塩漬けお肉を想像すると思うんです。  少なくともアメリカのベーコンはこういうものです。  

カナダにはアメリカでいうベーコンと同じものと、カナディアン・ベーコンというのがあります。  それからバックベーコンとも言います。

カナディアン・ベーコンはつまりはハムのことです。  でもいちいちカナディアンと断らなくて、ただベーコンと言ってカナディアン・ベーコンが出てくることもあります。  

じゃあカナダでハムと言うのはどんなものかと言うと、ハムは脚、腿などの部分のお肉で、カナディアン・ベーコンはお尻に近いところのお肉だそうです。  豚のローストいう部分ですね。

アメリカのベーコンはお腹の部分のお肉を使います。  脂肪分がカナディアン・ベーコンよりも多いんです。







私が注文したバック・ベーコンは背中のお肉だから、バック・ベーコンです。  カナディアン・ベーコンのことですね。  つまりハムです。


聞いてみるのが一番かもね



私の母はカリカリのベーコンが好きで、シアトルに遊びに来た時は、よくベーコンを朝ごはんにリクエストしていました。

一緒にカナダに旅行をした時、レストランで母がベーコン付きのメニューを注文しました。  でも出て来たのが例のカナディアン・ベーコンでがっかりしていました。

確かその時はメニューにただベーコンと書いてありました。  

カナダに行ってベーコンを食べたい時は、メニューにただベーコンと書いてあっても、一応確認した方がいいですね。  あなたの思っているベーコンではない可能性がありますからね!


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2018年7月8日日曜日

リトル・フリー・ライブラリーを始めましょう!




私が住むシアトルは、アメリカ国内で読書をする人の数がとても多いところだそうです。  確かに秋から冬にかけて雨が多いから、屋外でできる楽しみといえば限られてきますよね。  だから本でも読もうと思うのかなあ。  それにシアトルは学歴が高い人も多いそうで、それも影響しているのかもしれません。  それにワシントン州出身の作家は多くて、ベストセラーになっている人も少なくありません。

そういう背景があるせいか、シアトルにはたくさんのリトル・フリー・ライブラリー(略してLFL)があります。  私も家の前にLFLを置いています。  ずっと前からやってみたかったことの1つでしたが、やっと夫に作ってもらって、念願のLFLを持つことが出来ました。

本をたくさん持っていて処分に困っている人、何か地域の人と一緒に出来るプロジェクトを探している人、子供にもっと本に興味を持ってもらいたい人などに、ぜひLFLを始めることをオススメしたいです。


リトル・フリー・ライブラリーとは?




リトル・フリー・ライブラリーは貸出カードも貸し出し期限もない、自由に使える小さい図書館です。  

小さな箱に本を並べて、道ゆく人に自由にとってもらいます。  誰も貸し出しをチェックしているわけではないから、勝手に持っていけるし、期限がないから読み終わるまで時間がかかってもいいんです。  

でも本を借りていかれるばっかりだったら、すぐに箱が空っぽになりますよね。  だからいらない本があったら入れてくださいね!というメッセージも忘れずに。  

基本は一冊とったら一冊入れる。  でも入れる本がなかったら借りるだけでもいいし、たくさん本があったら、何冊入れてもいいんです。



日本にもLFLがありますよ!


Little Free Libraryはアメリカで始まった運動です。  LFLのウェブサイトで登録すると、登録している証明のプラークをもらうことが出来て、ウェブサイト上の地図にも載せてもらえます。  

あまりLFLの数が多くない地域では、地図に載せてもらったら、遠くからでも訪れることができるので、登録することをお勧めします。  私は正式には登録していませんが、シアトルには至る所にLFLがあって、私の家の周りなどは各ブロックごとに一軒はあるので、登録していなくても利用してくれる人が多いです。

今現在、登録されているLFLは世界中に70,000以上あるそうで、日本にも数カ所あります。  

LFLのウェブサイトに地図が出ているので、興味があったらご覧ください。  

https://littlefreelibrary.org/ourmap/



LFLの作り方



本箱の作り方



本箱の形や大きさにルールはありません。  本の数冊入るような小さいものもあるし、中には人が中に入れるくらいの、大きいものまであります。  

ただ屋外に置くことが多いと思うので、木材を使うときには、防水加工に気をつけること、それから扉がきちんと閉まるようにすることが重要です。  扉はマグネットを使ったり、フックで引っ掛けて風が吹いても開かないようにするなど、工夫します。


奥行きは重要です



サイズは自由と書きましたが、本が雨水で濡れたりしないように、ある程度の奥行きは必要です。  




本の背表紙が扉から10センチ以上は離れるように、奥行きを考えて作ります。


面白いデザインも楽しい



今までいろんなデザインのLFLを見てきましたが、私が一番面白いと思ったのはこちら。  ロボットの形をした、ブックボットです。




ロボットのお腹のところに本が入っています。


  




顔の部分はメタルの郵便受けを使っていますね。  目は夜自動車の光が反射するようになっている、オレンジのリフレクターです。  鼻は何かの計器のようです。  全体が金属なので、木製のように水がしみてくる心配はなさそうです。  


お店の前や公共の場所でもLFLがあると楽しい



お店のテーマにあった本で宣伝効果もあり



最近開店したスーパーマーケットの前にも、ちょっとおしゃれな雰囲気のLFLが置かれていました。  






これはリトル・フリー・クックブック・ライブラリーですね。  お料理の本を主に置いているLFLです。  たくさんお料理の本が入っていましたが、その中になんと村上春樹の本が入っていました!(英語訳です)  お料理の本はたくさん持っているから、しっかり村上春樹の本を拝借してしまいました。  彼の本は何冊も英語に翻訳されていますよ。


公園で子供向けのLFL



ある公園には、ストーリーブック・ガーデンという可愛い畑のコーナーがあります。  

絵本のイラストが描かれた看板があって、その横に小さい畑があるのですが、お話に出てくる野菜や果物を、その畑で育てているんです。  

例えば「ジャックと豆の木」の絵が描かれたところには、えんどう豆が植えられていました。  

そのガーデンにあったのが、ポールのリトル・ライブラリーです。


 


このポールというのは、大きなきこりのポール・バニヨンのことです。  アメリカの子供がよく知っているお話に登場するきこりです。  




これがポールです。  ちょっと怖い?

公園だとかなり雨風に晒されてしまうので、本の管理が大変かもしれませんが、もし町内会などで一緒にLFLを運営しよう!という人がいれば、地域の建物を利用して、LFLを設置するのも面白いと思います。


LFL運営の注意点



LFLは利用する人の道徳心に頼るものです。  無料で期限がないと言っても、勝手に全部持って行ってしまったり、本を傷めるようなことはしてはいけません。  それから、自分の本を持ち込むこともできますが、汚れていたり破けているものとか、いわゆる有害図書と呼ばれるようなものは絶対に置くべきではありません。  LFLはゴミ箱ではありません。  

それから私のLFLによく宗教の勧誘用のパンフレットを置いていかれることがあります。  私はその宗教を布教するつもりで置いていると思われたくないので、見つけ次第取り除かせてもらっていますが、勧誘パンフレットはお断りとか、一言添えることも必要かもしれません。


***


私は今までいろんなLFLで面白い本を見つけました。  自分のLFLに、これは人にも勧めたい!と思う本を置いていってもらったこともあります。

誰が入れてくれたのかわからないけど、お礼のメッセージをもらったこともあります。  

本は読まれるために、誰かが書いてくれたんですよね。  家の本棚で埃をかぶっていたら気の毒です。  いらない本がたくさんあったら、是非リトル・フリー・ライブラリーのことも考えてみてください。 


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2018年7月3日火曜日

親子で読みたい英語の本 おススメ7選


日本には面白い絵本が沢山ありますね。  

最近は読み聞かせを熱心にする親御さんが増えているようです。  

読み聞かせは子供に読書に対する興味を持たせ、想像力を豊かにするし、読み手と聞き手のコミュニケーションもはかれるので、とてもいいことだと思います。  

私は娘が小さい頃に、あまり手元に日本語の本がなかったので、いろんな英語の本を読んで聞かせました。  子供向けだから言い回しも割と簡単で、単語もそれほど難しくありません。  問題は発音でしたが、英語のネイティブスピーカー(主に夫ですが)に発音を正してもらったりして、なるべく間違いのないように頑張りました。  

母が本好きだったので、私も子供の頃から国内外の作者のたくさんの本に親しんできましたが、アメリカの本はアメリカ流のユーモアがあるし、翻訳でなく英語の原作を読むと、ニュアンスが違って、英語の方がよっぽど面白い!という発見がありました。  

沢山の読んだ本の中から、私のおススメの7冊(正確には5冊の本と二つのシリーズ)をご紹介したいと思います。




The Story of Ferdinand 

by Munro Leaf、Robert Lawson






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日本語訳の題名は、「はなのすきなうし」です。  日本語ではフェルジナンドと呼ばれていますが、英語ではファーディナンドという発音です。  

ファーディナンドは立派な角のある大きな大きな牡牛です。
仲間の牛たちは、飛んだり跳ねたり、ぶつかり合ったりしているのに、ファーディナンドはのんびり花の匂いを嗅ぎながら、お気に入りのコルクの木の下でうっとりするのが好きなんです。  

そのファーディナンドが蜂に刺されて大騒ぎしているのを見た人が、彼を荒々しい闘牛にもってこいの牛だと勘違いして、彼を闘牛場に連れて行きます。  でもやっぱりファーディナンドはただの花のすきな牛だったんですね。  

自分らしさが大切なんだって考えさせられるお話です。


Sylvester and the Magic Pebble

by William Steig, James Earl Jones







邦題は「ロバのシルベスターとまほうの小石」です。  ロバのシルベスターが魔法の小石のおかげで石になってしまったのですが、元に戻ることができなくなってしまったんです。  

僕はここにいるよ!と言っても誰も気づいてくれません。  そんなちょっと怖くて、悲しいけど、優しいお父さん、お母さんがいてくれてよかった!というお話です。



Cloudy with a Chance of Meatballs

by Judi and Ronald Barrett







「くもりときどきミートボール」はどこかにあるChewandswallow(チューアンドスワロー)という街のお話です。  チューは噛む、スワローは飲み込む。  よく噛んで食べましょうという、面白い名前ですね。  

この街ではなんでも食べ物が空から降って来るんです。  だから住んでいる人たちは、自分で食料を調達しなくてもいいんです。  でもある時異変が起こって、大変なことになりました。  

こんなことがあるわけないじゃん!というナンセンスがおかしい、面白いお話です。  日本ではあまり食べない食べ物も登場しますよ。



Mr. Putter and Tabby Series

Cynthia Rylant






これはシリーズで、Mr. Putterと猫のTabby、それにお隣さんのMrs. Teaberryと犬のZeekも加わって、毎回いろんな面白いことをやってくれます。

Mr. PutterもMrs. Teaberryもちょっとお年を召した人たちです。  昔話のおじいさん、おばあさんとはちょっと違うシニアの日常が、とても楽しいお話です。



Frog and Toad Series

by Arnold Lobel





日本でもおなじみのがまくんとかえるくんのシリーズですね。  Frogがかえるくんで、Toadががまくんです。

イラストが可愛いらしくて面白く、いつも友達のことを大事にするがまくんとかえるくんの友情が、とても心に残る優しいお話がいっぱいです。



The Twits

by Roald Darl


  


「チャーリーとチョコレート工場」などの本を書いた、ロアルド・ダールの傑作です。  日本語では「アッホ夫婦」という邦題がついていますが、この本は英語で読まなければ面白さが半分しか伝わらないです。  絶対原作を読んで欲しい。  

これはTwitという苗字の夫婦のお話です。  Twitというのはなじるとか、あざけるとかいう意味の動詞ですが、人に向かっていうと、バカとかあほとか、そういう類の言葉になります。  このおバカさん夫婦のお話は、子供向けの本なのに、大人にも受けるブラックヒューモアで、怖いけどおかしい、なんとも言えない面白さがあります。  幼稚園から小学校低学年くらい向けですね。



Everything I Need to Know I Learned From a Little Golden Book

by Diane Muldrow

  

  


これは子供も楽しめるけど、むしろ大人用の本ですね。  

Little Golden Bookというのは、いろんなタイトルの本があるとても古いシリーズで、小さい子向けの本がたくさんあります。

そのシリーズの本から1ページずつ抜き取って、それをまとめたのがこの本です。  

毎日エクササイズをしましょうとか、新しいお友達を作ろうとか、たまには自分にご褒美をあげようとか、一つのページにたった一行ずつですが、人生の役に立つメッセージがイラストと一緒に書かれています。

プレゼントにもいい本だと思いますよ。



***

いかがでしたか。  英語が得意じゃなくても、絵を見ながらお話を想像できる、楽しい本を集めて見ました。  気に入っていただけたら幸いです。



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