スロスのシンプルダイアリー

2018年6月20日水曜日

ハーフの赤ちゃんと蒙古斑の関係





日本人の赤ちゃんは、お尻に青い蒙古斑がありますね。  

蒙古斑というのは、英語ではMongolian MarkとかMongolian blue spotなどと言われますが、1885年にドイツ人医師のエルヴィン・フォン・ベルツ(Elwin Baelz)によって名前をつけられました。  彼はドイツから東京大学に招かれ、内科学を教えていました。  ベルツは日本人の赤ちゃんのお尻の青い事を黄色人種の特徴と捉え、蒙古斑として提唱しました。 

メラニン色素が真皮の中に溜まっていて、その色素が見えるのが蒙古斑です。  普通4歳くらいまでには見えなくなります。  稀にお尻や背中だけでなく、四肢や肩の方にも色素があり、大きくなっても色が消えない場合もあります。  
実際には黄色人種(モンゴロイド)でない赤ちゃんにも蒙古斑は現れます。  日本人は頻度が高く、ほぼ100%近くの幼児に蒙古斑が見られるようです。  ウィキディアによると、モンゴル人は95%、その他の東アジア人は80%に蒙古斑があると書いてあります。  アメリカのネイティブ・アメリカン(アメリカインディアン)やエスキモーも同じような高い数値で蒙古斑が見られます。  

蒙古斑は黄色人種だけでなく、黒人やヒスパニック系の幼児にもありますが、もともと皮膚の色が濃いので、見た目にはわからないようです。  

黒人の幼児で80%程度、ヒスパニック系は40から50%、インド・ヨーロッパ系ではほとんどなくて、1から10%程度です。 



白人とのハーフの赤ちゃんには蒙古斑はあるの?



私の娘は父親が白人の混血です。  彼女が生まれた時、とても興味があったのがお尻の蒙古斑。  私は100%日本人なので、しっかり蒙古斑はあったはずですが、彼女のお尻には何にも青い部分はありませんでした。  

肌の色そのものは、どちらかといえば白い方だったけど、日本人だって色白の赤ちゃんは大勢いますよね。  私の身内にも色の白い人はいるし、特別白人ぽいところはなかったように思います。  ただ髪は新品の1セント・コインのような赤っぽいブロンドで、目はブルーとグレーを混ぜたような、日本の赤ちゃんには見えない色でした。

まだ娘が3、4ヶ月の時に、何人も日本人のお母さんに知り合いました。  お相手が日本人の人もいたし、白人の人もいました。  親が両方日本人の赤ちゃんは、みんな蒙古斑がありました。  でもお父さんが白人のハーフの子たちは、蒙古斑がある子もいたし、ない子もいました。  

どういう子に蒙古斑がなかったかは、はっきり覚えていませんが、一人のハーフでも蒙古斑があった男の子は、日本人にしても少し肌の色が濃い方でした。  彼には妹がいますが、彼女が生まれたときは蒙古斑がありませんでした。  妹の方はお兄ちゃんに比べると色白でしたが、それが関係しているのかどうかはわかりません。  ただ同じ親から生まれて来ても、肌の色も見た目も全然違うので、面白いなあと思いました。  うちは一人っ子なので比べることができません。  



虐待だと思われたら大変ですよ!



私は子供が生まれる前から蒙古斑については興味があったので、夫には蒙古斑の事を話してありました。  彼はそんなものがあるのかどうか全く知識がありませんでした。  娘のお尻には蒙古斑がなかったから、実物を見せてあげることが出来ませんでしたけど、ずっと半信半疑でした。  

医療を学ぶ人たちは、もちろん蒙古斑の知識はあるはずで、産婦人科のドクターや看護師がそんなものは聞いたこともない!なんて言ったらおかしいですが、一般の人には見たことも聞いたこともない人が大勢いるようです。  特に白人ばかりの場所/国に住んでいたら、そういうことは話題に出ることもないと思います。

日本でも親や他の大人による幼児・児童の虐待が問題になっているようですが、アメリカでは医師や看護師、保育所や学校の職員が、体にあざや傷がないかチェックをすることがあります。  もし説明のつかないあざや傷があった場合、虐待の可能性があるとみなされて通報されてしまいます。

アメリカではお尻を叩く(スパンク)だけでも虐待だという人もいますから、お尻に青い色があったら、虐待のせいであざが出来たと勘違いされる可能性もあります。  

子供の世話をする人や、蒙古斑について知識のない親戚や友人などには、あらかじめ説明しておく必要があります。  



***

日本語には、大人になっても一人前の行動が出来ない人を尻の青い奴とか青二才などと呼びことがありますね。  これはいつまでたっても蒙古斑がなくならないということで、いつまでたっても子供っぽいという意味です。  

アメリカは白人が多いから、お尻が青いという意味の青二才のような言葉はありませんが、同じような事を意味する言葉としては、グリーン(green)を使います。  熟していない緑色の実、という事でしょうか?  He is still green. というような使い方をします。  面白いですね。



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2018年6月18日月曜日

3週間でスマホ依存症は治るのでしょうか?





いきなり質問ですが、あなたはスマホを持っていますか?

総務省の平成28年通信利用動向調査の結果によると、日本人の個人では56.8%、世帯にすると71.8%の人がスマートフォンを持っているそうです。  

アメリカでは、ピューリサーチセンター (Pew Research Centerという調査企業がスマートフォンの所有率について調査した結果を、モバイルファクトシート(Mobile Fact Sheet)で発表しています。

それによると、アメリカ国民の95%がなんらかの携帯電話機器を所有していて、2018年2月の段階では、その内の77%の人がスマートフォンを所有しているそうです。

男女比はほぼ同じ数字ですが、年齢別に見てみると、18歳から29歳のグループでは、100%の人が携帯電話を所有していて、その中94%がスマートフォンとなっています。  年齢が上がるに従って、所有率は低くなります。  65歳以上は携帯電話の所有は85%で、スマホは46%の人しか使っていません。  スマホは若い人の半数以下です。    

また、学歴や年収が高いほどスマホを持っている率は高く、都市部と地方の田舎では、都市部の方がスマホを持つ人の割合が、20%近く高くなっています。

私の家族は三人で、大学生の娘と夫と私の夫婦で、全員スマートフォンを使っています。  娘が一番先にスマホを使い始めたのは、彼女が高校生の時でした。  私はその後すぐに古い型からスマホに変えて、夫は3年くらい前にスマホを使い始めました。  

4、5年前はまだ携帯電話さえあれば、スマホでなくても問題なかったように思いますが、いまは誰でもスマホを持っていることを学校やビジネス、病院などが前提として話をするので、スマホがない生活は不便なことが多いです。  

100%の18歳以上、20代の若者が携帯電話を持っていることからも分かると思いますが、彼らにとってはスマホがない生活はただ不便なだけでなく、なくては生活が出来ないくらいになっているのが実情のようです。

この夏私の娘が、ある夏のトレーニングキャンプに参加して、3週間電話もWi-Fiもない山奥で生活することになったので、今までスマホ依存症になっていた彼女がどうなるのか、興味があってこの記事を書くことにしました。  

アメリカのデータと娘の周りで実際にあることなどをもとに、次の内容でスマホ依存症について書きますので、どうぞご覧ください。


  • スマホ使用の実態(数値で表示)
  • ガラ携からスマホへ、使う内容の変化の記録
  • 若者とスマホの関係
  • スマホを使う時間/回数を減らすために出来ること


スマホ使用の実態



スタティスタ(Statista)というサイトに、スマートフォンの依存症と思われる人たちの行動を数字で表したデータが出ていました。

これによると、アメリカでスマートフォンを所有する人たちが、平均で1日に47回は電話をチェックするということです。  起きている時間を16時間として、1時間に3回はチェックしているということになります。  

85%の人たちは、友達や家族と話をしている間にスマホを使うことがあると答えています。  これはきっと食事中も含まれると思われます。

80%の人が、朝起きてすぐ、または就寝前に電話をチェックするそうです。  そのうち35%の人は、起きてすぐ5分以内、または寝る前の5分以内に電話をチェックしています。  

47%のスマホ保持者が、なんらかの形でスマートフォンの使用回数を減らす試みをしたことがあると答えています。  

その内成功したと答えた人は、試みた人の全体の30%しかいませんでした。  



ガラ携からスマホへ、使用目的の変化 



我が家で携帯電話を使い始めたのは、10年くらい前のことです。  当時はプリペイドカード式の電話を使っていて、一回の通話に$1かかりました。  $1で何分も話せたのでよかったのですが、一通話$1と決まっていたので、間違えてかけたり、相手が留守番電話にしていても、必ず$1取られてしまって、気軽にかけられるようなものではありませんでした。

日本では携帯電話ごとにEメールアドレスがあって、アメリカのコンピューターからメールを送っても、相手の携帯で受け取れましたが、アメリカではそういうことは出来ませんでした。  

テキストメッセージと言って、携帯電話を使ってそのままメッセージを送りましたが、初めの頃はテキストの文字数が決まっていたり、アルファベットでしかタイプ出来ないようになっていました。  

娘が中学生から高校生になった頃、アップルのiPhoneがティーンエイジャーの間でもかなり普及してきました。  その頃から会社によっては電話をかけ放題とか、テキストメッセージを何度でも送れるというサービスを提供するようになり、友達からどんどん電話でなく、テキストメッセージが届くようになり始めました。  これが大体5、6年くらい前のことです。  

テキストメッセージに反対だった私たちは、娘の電話は依然としてプリペイドの旧式の電話にして、彼女にはiPod Touchだけ使わせていました。  これだとWi-Fiがあれば、iPhoneからのメッセージは繋がったので、彼女が家でWi-Fiを使う時にのみテキストメッセージでやりとりが出来るようにしてありました。  

私たち親の方にラッキーだったのは、Facebookが出てきた頃、まだ娘は小学生で、年齢的にアカウントを持てなかったこと、またスマートフォンを持たせていなかったこと、プリペイド式だったので、携帯電話そのものを使うのを制限できたことです。  このために我が家では、他のティーンエイジャーに比べて、携帯電話を使う時間は少なく抑えることが出来ていました。

その後だんだんと携帯電話の会社の競争が激しくなり、安い値段で通話時間やインターネットのデータ量が多いサービスを受けられるようになりました。  また電話自体もスマートフォンの種類が増えて、安く買えるようなったので、家族全員iPhoneを使うようになって今に至っています。

私はもっぱら電話、テキスト、メールのチェックなどに使っています。  アプリはそれほど使っていません。  

娘の方はというと、生活全てがスマホの中に入っているように、いろんなアプリを使って、コミュニケーションの手段としてのアプリだけでもかなりの数があります。



若者とスマホの関係



アメリカのティーンエイジャーで、私の知っている限り(かなり大勢います)でスマホを使っていない人は、今の所会ったことがありません。  

1日のうちで47回スマホをチェックするというデータは、ティーンエイジャーには当てはまらないのではないかと思います。  もうスマホから手が離れていない時はないのではないかと思うくらい、誰でもスマホの画面にしょっちゅう目をやっています。  

アメリカのティーンエイジャーの間でよく使われているアプリは、Facebook、Instagram、Snapchatなどです。  日本ほどLINEは普及していません。  全てのアプリでアカウントを持っている人もいれば、いくつかだけ使う人もいて、写真を共有するとか、メッセージを送る時に、用途に応じて使い分けているようです。

何かのメッセージを送った時に、相手がそれを受け取って読んだかどうかがわかるようになっていることが多いので、すぐに返事を送ったり、反応を示さないと、心配したり、腹を立てたりする人がいるようで、スマホのアプリを通じて繋がっている友達が多ければ多いほど、常にスマホをチェックするようになってしまうのが現実のようです。  



スマホ依存症から抜け出す方法



スタティスタのデータに、スマホの使用時間/回数を制限するために行った手段とそのパーセンテージが出ていました。

下が試した人の数が多い順に書かれた方法です。

  1. スマホを手の届かないところにしまう。  38%
  2. お知らせ音を消してしまう。  32%
  3. 一人の時は、スマホを触らないように、バッグやポケットの中にしまう。  27%
  4. アプリを削除してしまう。  26%
  5. 夜電話を切ってしまう。  26%   

この他にも、子供やティーンエイジャーのいる家庭では、Wi-Fiをある時間になったら切ってしまう、食事中はスマホをテーブルから離したところにおく、などの家族で約束事を決める方法もあります。 



***

アルコール依存症から抜け出したい人が、お酒を飲む人から距離を置いておつきあいをするのが難しいように、スマホ依存症は知らず知らずに依存症になっている人が多すぎて、一人だけ抜け出すのはとても難しいのが現実です。

仲間がみんな一斉に、夜10時になったらテキストを送るのはやめよう!と申し合わせれば、スマホをチェックする必要も無くなって、簡単な事ですが、そんな事をしたくない人ばかりだから、もしかしたら私がチェックしていない間に何かメッセージが入っていたらどうしよう、と思って落ち着かなくなってしまうのです。  

娘と私は同じ家にいても、Facebookで面白いビデオを見つけたりした時にお互いに送りあって笑ったりしていたし、大学に行っている間も毎日何かしらのメッセージでやりとりしていました。  今回娘がキャンプで留守にしている間、依存症ではないと思っていた私でさえ、彼女がまるっきり電話もWi-Fiも使えないところにいる事は初めての体験なので、どうなってしまうかわかりません。

彼女は3週間したら帰ってきますが、多分禁断症状が出て、戻った途端にスマホ三昧になるのではないかなあと思います。

私の方は、これを機会にスマホの使い方を見直して、もう少し他のことに集中できるようにしていきたいと思います。  




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2018年6月16日土曜日

アメリカ大学寮生活 あるある!トラブル大集合





短期でも長期でも、アメリカに留学してみたい!と思う人、たくさんいますよね。  

私は1995年に留学生としてアメリカにやってきました。  2年で帰国するはずが、結局4年の大学に編入し、結婚して、今度は自分の娘が大学生になりました。  私は学生時代はホームステイをしていたので、大学の寮に入ることはありませんでしたが、娘は大学一年目を大学の寮で過ごしました。  

たった3学期、9ヶ月間弱でしたが、いやあ、色々あった、あった。  アメリカ人で言葉に不自由のない娘でさえ、寮生活でクタクタになってしまったのですから、英語もままにならない日本からの留学生が、いきなりアメリカの大学で寮生活を始めたら、これはものすごいストレスではないかと思います。  

脅かすわけではありませんが、一応心の準備は必要です。  これからアメリカの大学で学ぶ予定のある方、いつか行ってみたいなあと考えている方、アメリカでなくても寮生活を考えている方の参考になればと思って書いてます。  どうぞ続きをお読みください。



  • アメリカの学生寮の概要
  • ルームメイト選びについて
  • トラブル実例
  • 自分で出来る寮生活をスムースにする方法


アメリカの学生寮はどんなところ? 


大学に入学が決まると、次はどこに住むかを考えなければいけませんね。  

アメリカには、コミュニティカレッジと呼ばれる、主にコミュニティ(地域)の人が通う2年制のカレッジがあります。  コミュニティカレッジは、専門学校のような仕事の専門スキルを学ぶコースと、4年制の大学に編入するための一般教養を学ぶコースがあります。  4年制の大学に比べて、入学するのは簡単で、授業料も比較的安いです。  コミュニティカレッジにも学生寮があるところがありますが、それほど数は多くなく、キャンパス外から通う人がほとんどのようです。

四年生の大学は、一年目の生徒は学生寮(ドミトリー、ドーム、dormitory、dorm)に入ることを義務付けている大学もあります。  強制されていなくても、一年目は初めて親元を離れるので、施設が整っている寮に入って落ち着いてから、アパートやシェアハウスなどに移る生徒も多いです。  

学生寮は普通大学のキャンパス内にあるのが一般的です。  

大学の入学が決まると、大学の方から寮についてのお知らせが届き、もし入寮を希望であれば、普通夏の間に申し込みをします。  

大きい大学であれば、寮が何棟もあることもあります。  建物の古さや施設の内容、広さ、部屋の構成、授業を受ける教室からの距離など、色々と考慮することがあります。  検討した上で、どの寮に入りたいかを申し込みます。  

健康上の理由などで一人部屋を希望する場合、医師の診断書が必要になりますが、普通二人か三人で一部屋を共有します。  もし同じ大学に通う人で部屋を共有したい人がいれば、一緒に申し込みをすると希望の人と同室になることも可能です。  

学生寮の部屋の構成としては、ホテルのように廊下に向けてドアが並んでいて、ドアを開けるとすぐ部屋になるスタイルと、ドアの中にまた何部屋がある、スイート(suit)スタイルとがあります。  

スイート式の場合、トイレと風呂場をスイートの中の複数の部屋の住民と共有します。  トイレや風呂場の掃除は、そのスイートの住民がするのが普通です。

ホテルのようなスタイルの寮では、各部屋にトイレや風呂場はなく、同じフロアの住民が大きなトイレと風呂場を共有するようになっているのが一般的です。  

スイート式でなくても各部屋にトイレや風呂場がついている場合もあります。  

食堂や各寮にある場合もあるし、キャンパス内の食堂のある建物に行かないといけない場合もあります。

食堂の時間は決まっていますが、食事をする時間は自由なので、寮の住民が揃って同じ時間に食事をするなどということはありません。  

女子寮、男子寮と建物を分けることなく、男女が同じ建物に住んで、女性だけの階、男性だけの階、と別れていることもあり、また男女の部屋が同じフロアに両方あるところもあります。  

普通各フロアにはRA(Resident Assistant)という人がいて、寮生活全般の相談に乗ってくれます。 



ルームメイト選びは慎重に!


大学の寮は、よほどの理由がない限り一人部屋はもらえないと考えおいたほうがいいです。

一人部屋に入るには、精神的な問題があって、医師に診断書をもらえる場合に限られていることが多いです。  鬱気味であったり、不安症の人には、ストレスを緩和するためにペットを飼ってもいいとする寮もあります。  小さい犬や猫、ウサギやハムスターなど、寮の中でも支障のないものなら飼うことができます。  これも許可が必要です。

ルームメイトは学校が指定する場合もあるし、あらかじめ自分で希望する人と一緒に申し込んで、部屋を共有できることもあります。  

ソーシャルメディアで同じ大学に行く予定の人と繋がって、ルームメイトを探すこともできます。

同じ高校に通っていてよく知っている人でも、学校でしか会ったことがない人が家でどんな生活をしているのか分からないことは多いです。  ましてや全く違う地域から来る人には、前もって会うことができません。  どんな人かを知るには、考えつく限りいろんな質問をして、その人の生活ぶりを知ることが重要です。  

趣味が同じ、とか、食べ物の好みが似ている、というようなことだけで判断してはいけませんよ!

ルームメイトを選べる場合、気をつけた方がいい項目は下の通りです。

  • 生活のリズムが似ているか(起床、就寝時間)
  • 部屋にいることが多いか、外で活動する方が好きか
  • 清潔、きれい好き、片付け好きか、散らかし屋さんか
  • 匂いの感じ方(消臭剤や芳香剤の使用、食べ物の匂いなど)
  • 照明、明るさの感じ方
  • 音の感じ方
  • 持ち物の量
  • 友達の数、ボーイフレンド、ガールフレンドの有無
  • 飲酒、ドラッグについて
  • 人種、宗教、政治的な考え方など

ルームメイトと部屋を共有する際に共通のルールを作ることは賛成ですが、今までの生活習慣を変えることは難しいです。  それならば、なるべく初めから生活のスタイルが似ている人を見つけることが重要です。


寮生活トラブル実体験


私の娘は、大学が決まってすぐにルームメイト探しを始め、希望の寮にも入ることが出来ました。  入寮する前には、お互いの家族が会って食事をしたりして、好印象をもっていましたが、やはり実際に一緒に住んでみると、思っていたのとは違うことがいくつもありました。  結局娘が初めの部屋から出ることになり、ほかのルームメイトと違う寮で部屋を共有しましたが、残念ながらどちらもいい体験ではありませんでした。  下はいくつかのトラブルの例です。


ルームメイトはゲーム依存症


私の娘がルームメイトについて知らなかったことの一つに、彼女はゲームが大好きだということ。  どんなゲームか詳しいことは知りませんが、暇さえあればピコピコとゲームをやっていて、食事をするのも忘れるほどだったそうです。  

夜部屋の照明を消しても、ベッドに入ったままピコピコとゲームをやっていました。  彼女のベッドは床の高さで、娘のベッドは部屋の反対側で、二段ベッドのように高くしてありましたが、ゲームがついていたら、やっぱり光っているのがわかります。  しかも音を小さくしていても、ガチャガチャ、ヒュンヒュンと何と無く音が聞こえてきます。  

一度気になり始めるととことん気になってしまって、なかなか眠れなかったことがあったそうで、ルームメイトに文句を言いました。  でもゲーム中毒はそう簡単に治るものではありません。

結局彼女のゲーム中毒はエスカレートして、次の日の朝6時までゲームをやり通し、その後疲れて授業に出ずに昼間は部屋で寝続け、また夜になってゲームを再開、という悪循環が続いたそうです。 


ルームメイトの彼氏が入り浸り


寮の部屋には基本的には寮の住人がOKすれば、誰でも自由に入ることが出来ます。  鍵は寮に住んでいる人しか持てませんが、その人と一緒に入れば家族でも友達でも中に入れるし、寮の部屋に泊まることも可能な場合が多いです。

同じ寮の友達が部屋にちょっと訪ねて来る、なんてことはよくあることで、お互いの部屋を行き来するのは楽しいですが、狭い部屋を共有しているのに、もっと人が増えたらますます狭くてたまりません。

自分がいない時に入ってきて、部屋に帰ったらルームメイトと誰かがいた、なんてこともよくある話です。  それがルームメイトのボーイフレンドやガールフレンドだったりすることもあります。  

部屋に入ったら二人でイチャイチャしていたなんて、ギョッとするし、自分の部屋でも中にいるのは気が引けますよね。

そんな時に、気を利かせて二人が外に出てくれたらいいけれど、開き直ってずっと居座られては、ここは一体誰の部屋よ?といいたくなります。  

娘のルームメイトの場合、彼女も彼氏もゲーム好きで、二人でずっとゲームに夢中で、部屋から出る様子は一向になし。

結局自分が寮の外にいることで、我慢する日が続きました。


私のものは私のもの、あなたのものは私のもの!


狭い部屋で一緒に暮らして行くんだから、何か物を共有することもあります。  食べ物を多めに買って一緒に食べることもあります。  

物の共有というのは、一番ルールが曖昧で、きちんとしておかないと後でトラブルが起こりやすいことだと思います。

娘のルームメイトは、親がよく食べ物を買って寮に届けてくれていました。  大量にインスタント食品の買い置きがあったり、リンゴなどの果物が部屋の中においてありました。  

食べたかったら食べていいよ!という言葉には要注意です。  そういうことを言う場合、自分も相手のものは食べてもいい、と勝手に理解する人がいるようです。  もし相手のものを食べたかったら、必ず自分のものもオファーするか、自分のものを食べられたくなかったら、私はあなたのものを食べないから、あなたも私のものには手をつけないでください、とはっきり言うべきです。

私の娘はギフト用に包装されたお菓子を、留守の間に勝手に開けて食べられていました。  文句を言ったところ、あら、一緒に食べるものではなかったの?と言う返事。  クリスマス時期で、どう見ても人にあげるために包装された物を、断りもなしに勝手に食べられて、とうとう我慢が出来なくなった娘は部屋を出ることにしました。


ルームメイトでもDVはあり得る


学年の途中でも寮の部屋を変わることはできます。  もちろん空き部屋があること、部屋を変わる理由がきちんとしていることなどが条件です。  

娘が移った新しい寮は、場所も前の寮から随分離れていて、部屋の構成も違いました。  部屋の大きさがかなり狭くなってしまって、持ち込めるものの量も制限されました。 

それでも新しいルームメイトには満足して生活していました。  それが後でわかったのは、ルームメイトは怒ると感情をコントロール出来なくなる、アンガーコントロールの問題があったことです。

寮内で自分の気に入らないことがあったり、友達と意見が衝突すると、大声で怒鳴ったり、騒いだりしたそうです。  

ある時は自分の部屋に戻ろうと思ったら、怒鳴り声が聞こえてきて、怖くて中に入れず、寮のRAのところに避難したとか。

またある時は、部屋にメモが残してあって、自分は腹が立っているから、もしあなたが部屋の中で何か壊されているのを見つけたら、それは私の仕業だから、と書いてあったそうです。  娘に腹を立てていたわけではないのですが、何かに怒っていたのは事実でした。  実際に娘のものではないリップスティックが、彼女の机に投げつけられていたそうで、これも怖くなってRAに相談したそうです。

暴力を振るわれるわけではないけれど、言葉で攻撃してきたり、ものを壊したりすることも一種のドメスティック・バイオレンスです。  男性が女性にするものとも限りません。  必ず誰かに報告して、指示を仰がないといけません。


私は透明人間?  部屋にいても会話がない


これは娘の友達とそのルームメイトの話です。  友達はアメリカ人で、ルームメイトは日本からきた留学生でした。

アメリカ人の友達は、あまり人付き合いが得意な方でない人で、親しくなるのに時間がかかるタイプです。  自分から話しかけるのも好きではありません。

日本人の留学生は、英語がうまくないし、そもそも海外生活は初めて、アメリカ人とのおつきあいも初めてでした。  きっと彼女はアメリカ人のルームメイトがきっかけを作ってくれるだろうと思っていたのかもしれません。  話しかけられるのを待っていたようでした。  


結局お互いがシャイで話しかけるのが苦手だったので、同じ部屋に住んでいながら、会話が一切なかったそうです。

日本から来た留学生は、いつも他の日本人留学生と一緒にいて、英語を話す友達を作ることなく、期間を終えて日本に帰ってしまいました。  とても勿体無い話です。


寮生活をよりよくするために出来ること


ルームメイトは寮生活の良否を決めるのに大きなパートを占めますが、自分が選んだのであれ、大学に決められたのであれ、ルームメイトはもともとは他人ですから、運が良ければ仲良くなって楽しい寮生活が送れるし、運が悪ければ残念ながら我慢しないといけないこともあるわけです。

それ以外に自分で出来ることは、まず持ち物などはシンプルにすることだと思います。  

狭い部屋に不必要なものがたくさんあると、整理するのも大変だし、衛生面でも良くないです。  クローゼットのスペースも限られているので、持ち物を床においている人も大勢います。  アメリカの寮では室内でも靴を履いて生活します。  靴を履いたままの生活は、どんな不潔なものを部屋に持ち込むかわかりません。  なるべくものを少なくして、まめに掃除をすることをお勧めします。  

それからRAなど、信頼できる人と親しくなることも重要です。  RAは学生ですが、誰でもなれるわけではなく、審査をされた上にトレーニングを受けている人たちです。  こんなことを相談したら笑われるのではないか?などと思い込んで、悩み事を自分だけで溜め込まないで、小さいことでも相談して、解決方法を問題が小さいうちに見つけることが重要です。 



***


心配になりそうなことをいくつか書きましたが、それでも寮生活はお友達を作るのにはいいことだし、そもそもキャンパス内に住むことには、たくさんのメリットがあります。  これからアメリカの大学に行く人は、一度寮生活を体験することをお勧めします。



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